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surpass110

脚の取り付け部の補強 終了

お友達のsurpass110の着陸を頼まれて、断れば良かったのですが、技術も無いのに、頼まれたので好い気になって
着陸をしたらオーーーバーーーラーーーーンで、脚がもげてしまいました。

状態を確認すると、部分修理では無理と判断して、修理方法を話していましたが、やっぱり後ろめたさも有り、つい
「修理してやるたい。」と口走ってしまいました。

修理を請け負ったものの、状態は写真を撮るのを忘れるほどひどく、土台ごと手を入れる事と成りました。

折角なので、ご参考までに公開しようと思います。

私は、エキスパートのフライヤーではありません、ズーーッと以前にナービス級に入賞したぐらいの、サンデーフライヤーです。
また、この機体「surpass110」のメーカーではありませんが、某メーカーからはクレーマーの称号も頂きました。

よって、ここで紹介する作業は私個人の考えで行っていて、メーカーの意図とは全く関係ありません。

【作業1日目】

全体的な作業は行き当たりばったりで、フッと思い立って作業を
進めます。

作業前に、ゴミなどが入らないように鼻栓しましょう。

キャブレターは特に忘れないようにしましょう。

ゴミが入ると、エンジントラブルで不時着して、

せっかく修理した脚がもげちゃいますョ。。

【注意】すべての作業が終わったら、ふさいだ鼻栓は、取ってください。
(誰とは言いませんが、クラブ員の方で、そのままエンジンをかけて、
             鼻栓を吸い込ませたかたが、若干一名います。 )

取りかかる前に、取り付けビスの位置を型取りしましょう。
穴位置がずれていないか確認

とりあえず、ボロボロになった部材を写真のようにカットして

折角なので、低粘度の瞬間接着剤で、各部を補強します。

また、割れた部分は元の位置に合わせて内側から低粘度の

瞬間接着剤をしみこませるだけで十分です。

気になる補強は、この段階でやっておきましょう

下地ベニヤを固定するため内側に補強を施す。

中年度の瞬間接着剤で固定したあと、低粘度の瞬間接着剤を
しみこませる

こんなかんじで、下地補強完了

4mmの品ベニヤをカッターで加工

ベニヤの向きは、横向きで、シナベニヤ3層の中は縦向きなので、
この向きの方が強度が出て良い。

あと1枚上張りする分は縦向きにはり、全体的にクロス張り
で強化します。

 

エポキシの接着剤を付けてこんな感じでノーズ側に差し込む
テール側の部材の穴に板をバックさせてはめ込む
この位置で固定する
空いた穴はベニヤの破材をを押し込んで、低粘度の瞬間接着剤
を流し込む
とりあえず、エポキシの接着剤が硬化するまで、圧着状態

【作業2日目】

2枚目のベニヤをカッターで加工

前回のベニヤは横向きにカットしたので今回は縦向きで、
全体にクロス張りにすることで、部材強度が数倍になる。

ここでは、妥協せず何度も削って少しずつ調整。

ぴったり整形出来ました。

 

ドリルで穴をあけます。

接着面、両面ともエポキシ接着剤を最小限塗って、にこんな感じで

差し込みます。

この段階で余分なエポキシは、除去します。

(接着剤は最小限に使用し確実に圧着しましょう)

あけた穴よりちょっと細めの目ネジで締め付けて、下のベニヤとの

接着を確実にする。

注意、このネジは圧着用なので接着剤が固まったら取ります。

さらに押さえて、終了

【作業3日目】

買った時に、持ったら空っぽかと思うぐらい、軽いパテです。

エッジの部分がグチャグチャだったので、奇麗にパテ埋め

グラスにしようかとも思いましたが、やっぱりこだわりの

カーボンクロス張りです。

カーボンクロスを押さえる為に、バルサの板をカットします。

ちょっと高さが足りなかったので、シナベニヤの余り物を並べて

準備完了。

エポキシ接着剤を塗った後、カーボンクロスを乗せて、ドライヤーで

温めながら、カーボンクロスになじませる。

上から押さえる部材がくっ付かない様に、ポリラップを敷く

いよいよ圧着です。

再度ドライヤーで温める。

型取りしたバルサを乗せて、ポリラップがシワニならない様にする。

シナベニヤを乗せる
15mmの品ベニヤで全体を押さえる
ごらんの通り圧着
【作業4日目】

しっかり着きましたが、チョット硬化不足という事で、研磨する

予定でしたが、明日に順延です。

サイドのバルサの凸凹を整形

凹んだ部分は、軽量パテ埋め

白のフイルムを貼っても良いのですが折角なので、
カッコよく貼って見ようかなと思っています。

どんなデザインにするか一晩考えます。

【最終日】

型取りしておいたビス穴の位置にキリで位置を決めて

4mmのドリルで穴を開ける

爪付きナットは、チョット軽めの物を持っていたので

交換しました。

爪付きナットにエポキシ接着剤を付けてネジで

締め付けて圧着する

いったん外して、エンジンウレタンを塗る

普通のウレタンは、燃料で溶けたり、黄変するので

必ず、エンジンウレタンを使う事

エンジンウレタンを塗ったらギラギラになりました。
本体の脚の付け根のサイドのデザインを考えました
こんな感じで3色使用
マーマーかな???
左右は微妙に違います。

エンジンの振動が激しく、ニードル延長ロッドでカウルが

削れていたので交換

延長はワイヤーにして、エンジンの振動を吸収する
マフラーのマウントのかさ上げの部材
あらかじめマウントに取り付け

マフラーに取り付けた状態で位置決めしてエポキシ接着剤を

付けて固定

カーボンの板を使ってショックを分散

以上、修理作業終了しました。

最後までご覧いただき誠にありがとうございます。

チョット、オーバーな修理でしたが、私自身も勉強になります。

しかし、二度と他の人の、修理を安易に受けないようにしようと思う、今日この頃です。。

m(_ _)m  完  m(_ _)m